母心宅急便の話とお取り寄せ生活研究家の原点。

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ごめんなさい。すっごい長いです。すっごいもしかしたら暑苦しい話しかもしれないので
そういうのが苦手な方は今日は読み飛ばしていただければと思います。

ピンポーンとやってきた、懐かしくてそして大好きな関西ではおなじみいかりスーパーのロゴの保冷バック。
先日、実家でもらったわかめがおいしくてどんどん食べてしまい、母も頼んでいるものなのでどうしようかなー。とおもっていたら、そんなに好きならとまとめて取り寄せていただいてた母の生徒さんが私に送ってくださいました。

その時に母が、いかりスーパーで何か買って一緒に送ってやってとお願いしていたのも聞いてたんです。
「もーーー。いいのに。そんなの、なんならどうせまた買えるときにもって帰るよ?そんな手間なのにー」と思ってたんですよね。

私が食べているお米はそれも母の生徒さんが母に送ってくれてそれを父が私のところへ送ってくれています。
ほかの美味しいものも。帰ればたくさんのあれやこれや宝庫なのです。
母からもしょっちゅうはがきがくるし、お手紙もくるし、それより・・・毎日電話で1時間くらい話すのですよ。(IP電話のある時代でよかった)
帰省も2か月に一度は1週間程度帰ったりしています。

でもこんな風にたぶん・・・母が誰かに頼んで送ってくれるって珍しくて。

わくわくしながら開けてみると・・・。

555-2011-06-05_12-00-38.jpgこんなにいっぱい!主役のはずのわかめが、脇役になってる・・・。
どれも私が好きなものばかり。うなぎも実家で食べて好きだったし。生麩も好き。切り身の魚まで♪

ちょこちょこ書いてるのでご存知の方も多いと思いますが、母は体を大病を抱えていて体も不自由な生活をしています。
それでもこうして生徒さんたちに愛され、時々美味しいものを届けてもらい、愛し穏やかに父と二人三脚で過ごしています。

 

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中に入ってたお手紙。
たくさんの保冷剤とたくさんの美味しいもの。

母は元気なときには、このいかりスーパーの紙袋(ものすごい丈夫だったんです)を両手いっぱいに、うちの台所で生まれた美味しいものを詰めて、あちらこちらへ。
もちろんお料理教室もたくさんの生徒さんがいました。
そんな忙しいのに学校の役員やガールスカウトの委員もやったり忙しく毎日走り回っていました。元気のない人のところへ持っていったり、悩んでいる娘さんがいるおうちではバーベキューをしたり、本当にすごい人でした。
困っている人がいたら自分から戸を叩いて相談に乗って、また相談にこられたり、励ましたり怒ったり。
「そっとしておく・・・そんなことは助けたことにはならない!」って。それが母のポリシーだったと思います。

その人の人生までも丸ごと引き受けるような、そしてよその子も、自分の子も変わらず抱きしめそして悪いことをすればひっぱたいていました。
私の幼馴染はみんな母に一度や二度ならず本気で怒られてるし、中には平手打ちされたことも。

今でもお好み焼きを見ると母を思い出すという私の友達も。
私は一人っ子なのでそれを疎ましく思ったり、焼きもちを焼いたり、母をとられたような気持になって理解できなかった時代もありました。
でも・・今でも先生と呼んでくださる方が多いのは、「料理の先生」の「先生」だけではないのだと思います。

今家族でも悲しくて目をそらしたくなるような壁を前にしても一緒になって駆けつけてくださる方が周りにいるのはそれだけ母がしてきたんだと思います。母の味がいろんな家庭の味になったように。母の思いも受け継がれて今があるのだろうなと思っています。

お嫁に行く日が決まり母の料理を習いに通った娘さんもたくさんいます。
でも母が本当に一番それをしたかったのは私だと思うんですよね。

私が結婚が決まった時にはほとんど台所は立てなくなってたし、父がつくっていたし、その娘さんのように手取り足取り習ったことは本当に少ないんです。でも体の中に味は染みついているので困らないですけれどね。

元気なら自分で動けるなら、口だけじゃなく手も出したいだろうし、いかりスーパーの紙袋を両手に下げてせっせとあれもこれもとしたかったんだと思います。今もとても口は元気だし、動けないだけといえばそうだけれど、私の年になれば両親が生きているだけでも、遠くにいるのにいつでも帰れる環境を幸せだと思わなければいけないんでしょうけれど。

世の中の方々すべてみんなが、笑顔の裏で何かを抱えて必死で何かと戦っているんだと思います。
表に見えているものがすべてじゃないことはよくわかっています。
いろいろ抱えているのはうちだけではないのは百も承知です。

「大変なこと」と「不幸せなこと」は別ものだとおもっています。私は幸せだとおもっています。家族もみんな。

でも心がちょっとしょんぼりすると

時々友達や周りで「実家の母が来る」とか「おかーさんと旅行」とか
「おかーさんと台所に立つ」とかそういうのを聞くととてもうらやましくなるときもあります。

子供のころ、祖母の家で母と祖母が親子で台所に喧嘩しながらあれやこれやしてたり。
たくさん買ったものを分けてたりしてたのを見ていました。

でもそれは私は口には出さないし。「失ったものを数えるよりも今目の前にある幸せを思いっきり感じよう」というポリシーなのですが、

届いたのは、その母の「してやりたい」気持ちを代弁してくれるような、母の思いを受け止めて代わりにしてくれた気持ち。そして母の周りの方が母と同じように私を応援してくれ支えてくれていること。そういえば、母の代わりに買い物に一緒に行ってくれたり服を選んでくれた方もたくさんいます。母のキモチがぎゅううっと伝わってきたような気がしてひと泣き。夜に母と電話で、もどかしくなって涙それで母までつられて・・。

でも悲しいとかじゃなくて。私の原点というか。
うまく言えませんが、私が、「お取り寄せ研究家」ではなく「お取り寄せ評論家」でもなく「お取り寄せ生活研究家」なのも(よく間違われますが)そこが原点です。

美味しいものを食べた記憶はいつまでもあせないし、またその味にであれば思い出がよみがえるんですよね。
旅行にいったこと、そこで食べた思い出、一緒に食べた人。今はそれはかなわなくてもすぐにタイムスリップできたり。
それを教えてれたのも、体も心も食べるもので作られるのを教えてくれるのも母で。
(世の中の母と呼ばれる人はみんなそう思ってると思いますが)

もちろんものすごい食いしん坊なのも受け継いでいますけれどね。
うーん。うまく言えないなー。(伝わってるかな?)

それともうひとつ。私の年齢は、もう娘というより母の気持ちを理解できる方も多いのかもしれません。
私は、このままいけばずっと母にはならないかもしれません。ずっと娘かもしれません。

もうひとつの楽しみをあげられないかもしれない分。一人っ子なのに遠くに嫁に来てしまった分。
私が母と同じ「美味しいを分け合うことの喜び」みたいなのを天職としてることを楽しみしてほしいなと。そして今の私を作ってくれた見守ってくれてている皆さんに喜んでもらえるように、「あの味もわからないような子供時代に美味しいものを教えてあげてよかった♪」って言ってもらえるような私でありたいと思っています。もちろん父にも。

そんなことじゃ返せないくらいたくさんの思いをかけていただいてここまで来ました。
でもそれしかないなとおもって、そう思った数年前から、「お取り寄せ生活研究家」と自分で名乗って名刺に印刷して前に前に進んでいこうと決めたのです。

美味しいものを探してそれを誰と食べようか?誰に送ろうか?どんな気持ちを伝えようか?

それが私の思う「お取り寄せ生活」の原点です。

だから、絶対に、背伸びはしない。嘘はつかない。
自分が食べていないものは紹介しない。
等身大でそのままでいく。

それが私の絶対に譲れないポリシーです。

それを外れるようなことは、お仕事で何度かありますが
まあ、いっかと流さず、大人の事情であっても小さな言い回しであっても直してもらったり、
違った方向へ話が進んでいった時にはお話をお断りすることになったこともいくつもあります。

まだまだ人生もわからないただの生意気な36歳のたわごとかもしれませんが甘っちょろいことをいってるのかもしれませんが
一番近くで応援してくれている人生の先輩方々に、母に、旦那さんに胸を張ってられるような私でありたいと思います。

なんだかそんなことがぎゅーーーっと心に改めて感じた母心宅急便でした。

私は、昔から父をコピーしたかのようといわれるほど父似でそれが母の自慢でしたが、最近顔が似てきたなあとおもてったら
「なーんだ。やってることも、似てるかも」と思ったり。

すっごい話長くなっちゃいました。
もし重く感じられたらごめんなさい。誰かを傷つけていたらごめんなさい。

ちょっと今日は、プライベートな心の内側をいろいろ書きたくなってしまいました。
ここまで読んでくださってありがとうございます。

皆様の「私もこれだけは譲れないんだよね」っていう軸みないなのよかったら教えてください♪
「思い出の味」とかも聞きたいなあ。
100人の人生があれば100個のお話があるんだろうなあ・・・。

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