京都の旅のスタートは究極の朝ごはん。京都祇園四条「朝食 喜心」京都女子旅(01/10)
京都1泊2日女子旅と題しましてめいいっぱい旅行をしてきました。
そのレポートをお届けしています。
第一弾は朝ごはん。
京都といえば朝ごはん、京都らしい和の朝食や老舗の喫茶店のモーニングなどたくさんあって悩んだのですが私が選んだのは、日本人ならこれこそ究極の朝ごはんではないかなと思った京都祇園四条「朝食 喜心」の朝ごはん。
お味噌汁、丸干し、まっしろのご飯、お漬物、シンプルなメニューながら、今でも写真を見返してもゴクリとしてしまう、旅の楽しかった思い出がよみがえる記憶に残る「食の思い出」になりました。
京都祇園四条「究極の朝ごはん 朝食 喜心」
実家から、京都は旅行でいくというより普通に日帰りで行ける距離なのですが今回はせっかく遊びに行くのではなく「旅」いうこともあり。
こうなったら早朝から行こう!という言うことで前々から予約していた「朝食 喜心」さんへ。
わたしは、9時の回へお邪魔しました。
ほぼ始発のバスに乗り電車乗り継いで京都へ。
阪急電車のそれも京都線に乗ってる自分が十数年ぶりで懐かしくて嬉しくてもう遠足気分です。
京都といえば、人が多いイメージでしたが、8時台の鴨川はほとんど誰もいない。
道も空いてて歩きやすくて空気が澄んでいて一気に「京都にきた感」を満喫していたのですが、
さらに「朝食 喜心」さんで朝御飯をいただいてさらにさらに「うわあ!京都だ!!!」という気持ちでいっぱいに。
お泊まりした朝もいいですが、個人的には早朝に京都へ入りして一番最初にここで気分を盛り上げるのにぴったりだと思いました。
祇園らしい街中を散策しながらお店に到着。
この佇まいに気づかなかったのですがホテルと繋がってるようでお手洗いはホテルのお手洗いへ行きます。
店内はカウンターと後ろに大きなテーブルが。キッチンが丸見えなので、待ってる時間も飽きません。
丁寧に作られる朝ごはんに期待が高まります。
人を良くすると書いて「食」。「朝食 喜心」
朝ごはんをどこで食べようかなと思っていたのですが、サイトを見て、目に止まったのがこの言葉。
「人」を良くするで「食」ステキな言葉だなあと。
お店の「喜心」は「食事をつくることも食べることも喜びで生きるそのもので尊い」といった心から。
ますますステキな言葉。
想い出を写真を撮るように「食の記憶」で覚えている私にはストンと胸に落ちました。
ここだったらきっと何年たっても思い出に残る旅にふさわしい記憶になる予感がしました。
2018年の決意の中に、私はよく新大阪→新横浜を新幹線で移動するのですが、「帰省ついでにもっとたくさんの日本を見に行く」計画があり、その第一弾が今回の京都。
そんな京都の旅のスタートは京都らしいご飯がいいなあと前々から実はチェックしていました。
行くなら絶対ここにしようと。
喜心の朝食は、一飯一汁(いっぱんいちじゅう)
ひと椀が主役の朝食です。
足りない方には、追加でそれぞれ単品でお代わりが可能で、別に一品料理もあります。
向付としてくみあげ湯葉。
京都で湯葉それもくみあげ湯葉を食べているだけでもうワクワクが止まらなくなり若干ニヤニヤしてたかも。
京都にある湯葉のお店「半升(はんしょう)」のくみあげ湯葉の野菜をオリーブオイルと塩でいただきます。
豆腐も湯葉もお醤油より塩で食べるのが好きなので嬉しい。
お椀は3種類から選べます。
京白味噌の豚汁、季節の野菜の汁物、海鮮和風トマトの汁物の3種類から選べます。
トマトが気になっていたんですがここはやっぱり京都の白味噌にしましょう。
同じ思いなのか店内この回は全員が京白味噌の豚汁でした。
甘じょっぱい白みそがたまらなく、豚肉も柔らかく、赤い人参も嬉しくなります。
途中からからしを溶くと、ピリッとした味が引き締まってより一層白みその味を引き立てる感じがしました。
ちなみに、この白みそも京都のしま村の白味噌(味噌通販店 京都御苑東しま村)です。
ほんと今思い出しても感動が蘇るくらいです。
ひとくち飲んで、私が1番におもったことは、「わあ。ここにいれて嬉しい!」そう思いました。
白味噌のコクと優しい味わいが白味噌好きにはたまりません。
よく一気に飲みせずに我慢できたと思います、私。
おねぎも一旦油で炒めているそうです。
ほんと手の込んだ味。知ってる味なのに全く違う味。
お漬物も、うるめいわしの丸干しも、どちらも美味しい!
丸干しは想像より柔らかくてご飯にちょうどいい塩気でご飯が進んでしまいます。
滋賀の土鍋でたかれたご飯
めし茶碗は好きなのを選べます。
私が選んだのはこれ。
直感で選んだんですが、鎌倉の焼き物だそうです。
鎌倉に徒歩で行ける私が選んだのにも理由があるのかもしれませんね。
強火でも耐えられる滋賀の土鍋でたかれたご飯。
自分で選んだ器に装ってもらうのですが、感動したポイントはここでも。
ほんのふたくち、みくち程度何度も盛られる真っ白のご飯。
その理由は、味の変化を楽しめるように。
まずは、パスタでいうアルデンテの状態。
そして蒸らされひとつぶひとつぶが立った食感の2杯目。
追加で生卵オーダーして卵かけご飯も可能です。
ちょうどいい頃にお隣で「生卵ください」の声が。
私もしよう!それしちゃう!
温泉卵か生卵が選べて、生卵も全卵と黄身と選べます。
卵の黄身ってこんなコロンとしてたっけ?とびっくりするほどのまん丸。
この生卵は京都にある山田農園さんのもの。
ふだん、もったいないからという理由で全卵派ですが、贅沢に黄身だけでお願いしました。
まずはそのままで途中からお醤油をたらり……。
ご飯をおかずにご飯が食べられるわなんて思っていましたが、卵との相性ももちろん抜群!濃厚な黄身がたまりません。
最後は、おこげの部分もいただけます。
パリパリしていておせんべいのような感じになってます。
良いころ合いを見て、「ごはんのおかわりはいかがですか?」と声をかけてくださるのですが、
ついつい「お願いします」と言ってしまいきっと普段よりもたくさんご飯を食べた気がします。
「うつわ祥見」という鎌倉のうつわ屋さんが選んだという和食器も素敵でしたし。
同じテーブルには鎌倉から来られた方も。
そして先にも書きましたが私も鎌倉はがんばれば徒歩でも行ける距離ということもあり、鎌倉にご縁があるなとおもっていたら、渡されたお店の名刺を見たらなんともうすぐ鎌倉に鎌倉版の「朝食 喜心」ができるとのこと。
きっと、京野菜ではなく鎌倉野菜、お味噌も白味噌でないのはもちろんですがもしかしたら鎌倉だからけんちん汁(鎌倉の建長寺はけんちん汁の発祥といわれています)かなーなんて勝手に想像してしまいました。そちらも楽しみです。
さいごに、京都祇園四条「朝食 喜心」はおひとり様かおふたり様がおすすめ。
どうしても旅行は時間が限られているので、どこか気が焦ってしまったりしますよね。
あそこも行きたい、ここも行きたい。
特に京都は広いので行きたいところが多すぎて朝食を食べながら次の予定を考える方も多いと思います。
私もそのつもりだったんですが、こちらの朝食は予約もいるし、スタートから食べ終わるまで、ゆっくりお茶もいただいていたら1時間半くらいかかりました。
ちなみにお茶はもちろん京都といえばの一保堂。
京都独自といわれる「いり番茶」
お店に入った瞬間から「なんだろうこの香ばしい香りは、ご飯?」と思っていたのですが飲んで納得。
このお茶の香りでした。
普段朝ごはんは時間との闘いでゆっくりお茶を飲んでいる時間は残念ながら普段はありません。
こんな風に旅のスタートがこんなゆったりした時間を過ごしてしまったら、京都の街並みに溶け込んだような錯覚に陥ってしまったら「もうゆっくりいこう」と思いました。
朝食に2,500円(税抜)生卵追加で3,000円くらいになります。
このお値段は決して朝ごはんにしては安くはないのですが、1時間半「食」にじっくり向き合う時間とこのしみじみ感じる「美味しい」は、おとなだからこそ味わえる優雅で素敵な時間を経験した今は、十分価値のある朝ごはんのお値段だと自信を持って言えます。
カウンターでちょっと大人っぽい雰囲気なので、一緒に行く相手をかなり選ぶお店だと感じました。
無理矢理に誰かを誘うくらいなら、言い切ってしまいますがここはおひとり様がいいと思います。
誰かと一緒ならぜひ「美味しいね」と顔を見合わせられるような、ゆったりした時間のながれや食を共有できる方を誘っていくのがいいかも。
そして時間の余裕のある時にぜひ。
オトナの女性の皆さんにおススメしたいお店です。
この後は、どうしようかなー。
当初の予定通り残念ながら狙っていた雪の日には当たらなかったけど、一日かけて鞍馬・貴船に行くか予定を変更して伏見稲荷大社に行くか……。
割と旅行はがっちり、しおりでも作れそうなくらいスケジュールを決める私ですが(欲張り…)今回は行きたいところリストは持っていましたがそれ以上は何も決めていませんでした。
悩んでいたんですがお店の方に聞くと、伏見稲荷は海外の方も日本の方も多くこの時期でも(1月半ばです)多くて疲れちゃうから、鞍馬方面はひとがいないしゆっくり回れるしコースになっているのでオススメだと教えてもらい、予定通りいくことに。
優雅な気持ちで出発しましたが、結果ものすごい山越えをすることに。(笑)
フォーエバー現代美術館と併設されている草間さんモチーフのスイーツがかわいいカフェも行くつもりだったのですが、もしかしたら戻ってこれないかもなあと予想してとりあえずとりあえず草間さんのかぼちゃだけ見ようと思い(かぼちゃは美術館の外にあります)写真を撮りに。
これが正解でした。また今度機会があったら中も入って草間さんの世界を堪能したいな。
でもぐんぐん歩けて、楽しくて気づけばお昼ご飯も抜きで散策していたので、よほど京都スイッチが朝ごはんで入ったんだろうと思います。
朝ごはんを食べた後は、さらにどっぷりと京都を楽しみに電車にのり鞍馬・貴船神社へ向かいました。
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究極の朝ごはん。京都祇園四条「朝食 喜心」のご紹介
次の旅行記は「鞍馬寺~貴船神社のんびりではなく登山!歩いて山越え 京都女子旅(02)」です。